2017年11月2日木曜日

信 仰

 ユダヤ人の一般的な考えでは、幽霊はしばしば海上に現れると言います。それで、マタイの福音書14章で、イエスさまが暴風雨のガリラヤ湖の上を歩いて来られた時、弟子たちは幽霊だと思い、恐ろしさのあまり、叫び声を上げました。
 イエスさまはすぐに話しかけ、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言ってくださいました。それに力を得て、ペテロはイエスさまにこう言いました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください」
 イエスさまは、「来なさい」と言ってくださいました。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスさまの方に行きました。奇跡が起こったのです。
 ところが、ペテロは風を見て怖くなり、沈みかけました。彼は、「主よ。助けてください」と叫びました。イエスさまは、すぐに手を伸ばしてペテロをつかみ言いました。「信仰の薄い人だな。なぜ疑うのか」。二人が舟に乗り移ると風はやみました。
 信仰は現実に打ち勝ち、奇跡を生みます。信仰とは神のことばを信じることです。「来なさい」と語ったイエスさまのことばを最後まで信じることです。波や風など「現実」に目が行き、神のことばを見失うなら沈みます。
 イエスさまはペテロに、信仰の薄い者だとも、なぜ疑うのかとも言われました。神のことばではなく現状に目を向けさせること、これは「疑い」です。「疑い」はくせもので、信仰の真逆を行きます。しかし、信仰は、神の語られたことばにとどまることです。
 信仰に立つなら、ペテロに起こったことと同じような奇跡が私たちにも起こります。イエスさまもまた、私たちがみことばに立てるよう助けてくださいます。 (イスラエル北野)

み声新聞2017年11月5日号(第961号)より転載—

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