2016年9月19日月曜日

ザアカイ
 イエスさまは、世に捨てられた人々を選んでことさらに愛を示してくださいました。その中の一人にザアカイがいます(ルカの福音書19章)。
 聖書はザアカイのことを「取税人のかしらで、金持ちであった」と書き記しています。おそらく不正な取り立てもやっていたのでしょう。ザアカイは人々に嫌われていました。
 イエスさまが町に来られた時、ザアカイはイエスさまがどんな方か見ようとしました。しかし、背の低いザアカイは群衆のため見えません。それで、ザアカイは前方に走り出て、いちじく桑の木に登り、そこからイエスさまを見ました。ちょうどイエスさまがそこを通るところで、こう言いました。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから」。ザアカイは、大喜びでイエスさまを迎えました。
 人生、結局はお金だと結論付ける人は少なくありません。お金がありさえすれば何の不自由もなく、何でも手に入れられる。そう信じていたからこそザアカイもお金に走ったのでしょう。
 しかし、お金があってもザアカイの心には隙間がありました。お金では買えないものが世にはあるのだと知り始めていたのです。それは、イエスさまが与えてくださるたましいの救いです。
 宴もたけなわになったころ、ザアカイは、イエスに言いました。「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、だれからでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します」
 もはやザアカイは、以前の金を愛した男ではなくなりました。彼のたましいはイエスさまによって憩いに帰りました。あなたもまた、イエスさまに帰りましょう。 (イスラエル北野)

み声新聞2016年9月18日号(第902号)より転載—

0 件のコメント:

コメントを投稿