2016年7月4日月曜日

帰って行った取り立て屋
 かれこれ20年になります。牧師である夫がある方に招かれ、お宅に伺いました。その方は事業に失敗し、自己破産されました。法の定める手続きに沿って行われたものであって、返済の義務はもうありません。しかし、それでも諦めないでやって来る取り立て屋がいました。
 やっと与えられた再就職先をかぎつけて、取り立て屋は、会社に借金をばらして解雇させてやると脅しをかけてきました。弁護士さんからは、決してお金を支払ってはなりません、と強く言い渡されていました。
 そして、その日取り立て屋が来るというので牧師を呼んだのです。しかし、何ができるわけではありません。ただ、私たちがしたことは感謝です。テサロニケ人への手紙第二5章18節に、「すべての事について、感謝しなさい」と書かれています。それに従って賛美し、一つ一つ感謝して主に委ね、帰路に就きました。
 夫が帰宅するより早く、私は一本の電話を受けました。その方からでした。牧師が帰った後、すぐに取り立て屋が来たそうです。そして不思議なことを言うのです。「もう諦めた。もう2度とここには来ない」。そう言って取り立て屋は帰って行きました。八方ふさがりで解決がないと思われたにもかかわらず奇跡が起こりました。私たちは大喜びで神をたたえました。
 神さまはよく、「この戦いは神の戦いだ」と語られます。それが神の戦いであるなら私たちは決して負けることがありません。恐れるお方はただ一人、父なる神さまです。このことを知っているならあなたは人生の成功者です。神さまの御手は動きます。感謝を堅くし、神の栄光の現れを求めてまいりましょう。主はいつも、弱い人、貧しい人の味方です。 (イスラエル北野)

み声新聞2016年7月3日号(第891号)より転載—

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