2014年3月3日月曜日


ゲッセマネの祈り
 聖書には、多くの祈りが記されていますが、その中でもイエスさまが祈られた
ゲッセマネの祈りは特別です。
 イエスさまは、長老や祭司長たちに引き渡される夜、ゲッセマネの園で心血を
注いでこう祈られました。
 「わが父よ。できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。し
かし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのように、な さってく
ださい」(マタイの福音書2639節)汗が血のしずくのように落ち、御使いが現
れて、イエスさまを力づけました。
 杯というのは、イエスさまが十字架で死なれ、私たちの罪を贖ってくださると
いう救いのご計画のことです。
 イエスさまは、世に来られたご自分の使命が十字架の死と復活であることをご
存じでした。にもかかわらず、肉は弱いのです。わたしたち人類のすべ ての罪
を一身に背負い、たとえほんの片時であっても、父なる神さまが裁きによってみ
顔をかくされる、その十字架の死は、イエスさまにとって耐えが たい苦しみ
だったのです。
 それでもイエスさまは、私たちを愛するがゆえに、十字架の死を否まれず、そ
の力を父なる神に求められました。それが「わたしの願うようにではな く、あ
なたの御心のように、なさってください」という祈りとなったのです。
 神さまの御心はいつも最善です。とはいっても、肉ではそれを選べない時があ
ります。その時こそ、この「ゲッセマネの祈り」をささげましょう。わ たしの
願うようにではなく、あなたのみこころのようになさってください、と最後には
そう祈るのです。
 そうすれば、神さまは、必ずその祈りと願いを聞き入れ、あなたに御心の道を
選ばせ、最善の祝福を与えてくださいま す。 (イスラエル北野)

 

   
み声新聞2014年3月9日号(第770号)より転載—

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