2013年1月22日火曜日


弱さを誇りましょう
 ルカによる福音書22章の出来事です。イエスさまがそのご受難を語った時、イ
エスさまの一番弟子であったペテロはこう言いました。「主よ。ご いっしょに
なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております」(33節)
 ところが、イエスさまはこう言いました。「ペテロ。あなたに言いますが、
きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言いま す」(34節)
 ふたを開けてみると、どうでしょう。ペテロはあれほどのことを言ったにもか
かわらず、人を恐れ、三度もイエスさまを「知らない」と否んでしまい まし
た。すると、たちまち鶏が鳴き、われに返ったペテロは、主のお言葉を思い起こ
し、号泣しました。
 この時ペテロは、自分がいかに弱いものであるかを知らされました。ペテロは
荒くれの漁師です。弱さなど無縁の男であったと思います。ですからこ のこと
はとても重要な体験でした。彼は自分が砕かれ、弱くされたことによって、初め
てイエスさまの「恵み」を知るようになるのです。
 コリント人への手紙12章9節には、このように書かれています。「しかし、主
は、『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの 力は、弱
さのうちに完全に現れるからである』と言われたのです。ですから、私は、キリ
ストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを 誇りましょう」
 弱さは、神にあって特別な恵みです。私たちが弱い時、神さまが私たちの力と
なってくださるからです。弱くなければ、本当の神さまの恵み、力を知 ること
はできません。私たちは、弱さを誇りましょう。そして、神さまの恵みと力で、
神さまに従っていきましょう。
 (イスラエル北野)

み声新聞2013年1月27日号(第712号)より転載—

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